2018年12月14日
東北ラプソディ ~夜の錦糸町~
「ポン太さん、お疲れ様です!」
「お疲れ様です~ ノリスは少し遅れるみたいなので先に行っちゃいましょうか?」
襟が綺麗に立っているワイシャツ、仕立ての良さそうなスーツに身を纏ったプライベートでの雰囲気とは少し違う仕事あがりのポン太師匠。
私たちは錦糸町駅を出てすぐのホルモン屋さんに入った。
「ここ結構うまいんですよ!」
ポン太師匠は慣れた感じでのれんをくぐる。
時間は19時、腹も減ったしノドもカラカラだ。
「とりあえずビールでいいですか?後は適当に頼んじゃいますね!」
私は注文を任せて辺りを見回した。
お店の雰囲気もオーソドックスな感じで良い。
早速飲み物が来た、ちなみにポン太師匠は飲まなくて良いときは基本ソフトドリンクだ。
「かんぱい!」
カラカラのノドに流し込むビールは最高だ!!
「先日はお世話になりました。」
「いえいえ」
実は先日、ポン太師匠が務める会社と私が務める会社で取引があり、今日はその打ち上げを兼ねての食事会なのだ。
ついつい仕事の話になるとお互い会社員に戻ってしまう、、、そんな話をしているとノリスが遅れてやってきた。
「お疲れ様です~」
私たちは乾杯をしなおした。
仕事の話、プライベートの話、サバゲの話、たわいもない話で盛り上がっているとポン太師匠から突然
「そういえばユーマンさん、ジョーズ行きましょうよ!
マジ行きましょう!スゲー行きたいんですよね!」
と切り出された。
ジョーズポイントとは宮城にある東北屈指のフィールドだ。
スマホでジョーズポイントのWebサイトを確認。
「あれ、でも年内の定例会は予定合わないですね〜
来年かーーー。」
ポン太師匠が残念がる。
「そうですね。まぁもう12月に入って忙しくなりますし、来年早々にでも行きましょうよ!でも必ず行きましょう!」
「ですね。」
そんな話も交えつつ、錦糸町の宴は終電間近まで続くのであった。
〜後日〜
「なんか年内にPUTさんが貸切してくれるみたいですよ!どうします⁇」
と、ポン太師匠から連絡が入った。
私は瞬間的に家族にはどう説明しようか?年末12月に果たして休みが確実にとれるのだろうか?
一瞬だけ返答には時間が掛かったが、もうここまでしてくれたら選択肢は1つ。
こんなオッさん3人行きたい!とか騒いだが為に東北の地でPUTの皆様が貸切ゲーム会を開いてくれるなんて…
家内と子供達には理由を説明して金曜日から実家に帰ってもらおう。休みはなんとかなるだろう。(お取引先と玉撃ってきます!と会社に説明しました。打つが撃つですが …)
「ならば行きましょう!」
私の中で徐々に高鳴る想いを感じつつ私は返事をしたのであった。
「そうか、これがバイブスってやつか…」(ニヤリ)
通話を切った後、早速Googleマップでジョーズポイントまでの道程を調べる。
こうして、ポン太師匠、ノリス、私のジョーズポイントサバゲツアーが確定した。
そう、全てはあの日錦糸町のホルモン屋での会話から始まったのだ。
続く